第168話過去の自分を裏切る

「駆け引き? あなたの目に、私にどんな切り札があるっていうのよ。私自身、さっぱり分からないわ」シャーロットはデイジーを見ながら、薄く笑った。

デイジーの表情が氷のように冷たくなり、突然、シャーロットに嘲りの笑みを向けた。

「シャーロット、こんなことで勝ったつもり? 言っておくけど――ジェームズ以外、誰もあなたが彼と一緒になるのを認めない。とくにマーティン夫人はね。絶対に味方しないわ」

デイジーはシャーロットに歩み寄ると、耳元に息がかかるほど近づいて囁いた。「たぶん知らないでしょうけど、マーティン夫人の誕生日、私たち、同じベッドで寝たの。マーティン夫人が絡んでいるなら、その間に何が起きたか...

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